「FS050Wを借りた(買った)けれど、設定がうまくいかない」「急に5Gに繋がらなくなった」——このページは、そんなお困りごとを通信にくわしくない方にもわかるように、ひとつずつ解決していくための記事です。

FS050Wは富士ソフトの5G対応モバイルルーターで、2023年2月15日に発売されたSIMロックフリー(マルチキャリア対応)の機種です。eSIMにも対応するなど機能が多い反面、最初の設定や「繋がらない」ときの切り分けで迷いやすい端末でもあります。

この記事では、初期設定 → 繋がらない時の対処 → eSIM設定 → バッテリー・有線LAN化と、よく検索される順に手順をまとめました。

この記事の要点(先に結論)

  • 設定ツールはブラウザで http://192.168.100.1 を開く(初期パスワードは admin、変更推奨)
  • 物理SIMは挿すだけで自動APN設定。繋がらない時は電波の良い場所への移動・再起動・手動APN・アップデートを順に確認
  • 「5Gに繋がらない」の一部はWi-Fiの5GHz帯と携帯回線の5Gの混同。まずどちらの話か切り分ける
  • バッテリーは着脱式。外して給電すれば据え置きルーターとしても使える
  • 詳しいスペックは機種ページ(FS050Wのスペック詳細)にまとめています
  • 入院・引越しなど一時利用なら、購入よりレンタルが手軽(後半で解説)

FS050Wのスペック概要

まずは全体像です。FS050Wの主なスペックは次のとおりです(公式仕様より、料金は2026年6月時点)。

項目内容
メーカー / 発売富士ソフト / 2023年2月15日
対応回線5G(SA対応)/ 4G LTE
通信速度(5G)受信最大2.8Gbps / 送信最大460Mbps
通信速度(4G)受信最大1.6Gbps / 送信最大200Mbps
Wi-Fi規格Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax、最大1,201Mbps)
SIMnanoSIM×1 + eSIM×1(デュアルSIM)
同時接続Wi-Fi最大32台 / USB接続1台
バッテリーリチウムイオンポリマー4,000mAh・着脱式
連続通信時間5Gで約9時間 / 4Gで約11時間
サイズ / 重量約120×74×19mm / 約198g(バッテリー装着時)
コネクタUSB Type-C
対応キャリアdocomo・au・SoftBank・楽天モバイルを含む主要4社の主要周波数(SIMフリー)

FS050Wは5Gの「SA(スタンドアロン)」に対応しており、対応バンドは5Gが n1/n3/n28/n41/n77/n78/n79、4GがBand1/3/8/18/19/26/28/39/41/42です。法人向け仕様ページでは、ローカル5GやsXGP(自営LTE)への対応も明記されています。

表の数値は概要です。**バンド一覧や細かい仕様はFS050Wの機種ページ**で確認できます。3機種で迷っている方はFS030W・FS040W・FS050Wの比較もあわせてどうぞ。

FS050Wの初期設定(最短手順)

FS050Wは、物理SIMを使う場合はとてもシンプルに設定が完了します。

手順1:SIMを入れて電源を入れる

nanoSIMを本体に挿入して電源を入れます。FS050Wは物理SIMを挿入するだけで自動的にAPN設定が完了する仕組み(自動APN)のため、多くの場合はこれだけでインターネットにつながります。

レンタルで借りた場合は、すでにSIMがセット済み・設定済みで届くことがほとんどです。その場合は電源を入れるだけで使い始められます。

手順2:スマホやPCをWi-Fiでつなぐ

本体に表示される(または同梱カードに記載の)SSIDとパスワードを使って、スマホやPCをWi-Fiで接続します。これで通信できれば設定は完了です。

手順3(必要な場合):設定ツールにログインする

パスワードの変更や手動APN設定などを行いたいときは、設定ツール(Web管理画面)を使います。アクセス方法は次のとおりです。

  1. FS050WにWi-FiまたはUSBで接続した機器を用意する
  2. ブラウザのアドレス欄に http://192.168.100.1 と入力して開く
  3. ログインパスワードの初期値 admin を入力する(セキュリティのため、ログイン後の変更を推奨)

なお、ログインパスワードを忘れると設定ツールを開けなくなります。その場合、再度開くには工場出荷状態への初期化(リセット)とパスワードの再登録が必要になるため、初期パスワードを変更した際は控えておきましょう。

FS050Wが繋がらない時の対処法

「インターネットにつながらない」ときは、原因を一つずつ切り分けるのが近道です。次の順番で確認してみてください。

まず確認:本当に「携帯回線」の問題か

意外と多いのが、Wi-Fiの周波数帯と携帯回線の5Gの混同です。FS050WのWi-Fiには5GHz帯と2.4GHz帯があり、ここでいう「5GHz」はWi-Fiの電波の種類で、携帯回線(セルラー)の5Gとは別物です。

「5Gに繋がらない」として案内される事象の一部は、このWi-Fiの周波数帯の話で、Wi-Fiの接続先を5GHz帯に変更すると改善する場合があります。なお屋外では、気象レーダー等のある一部地域でWi-Fiの5GHz帯が使用禁止になることがあります。まずは「携帯回線がつながらないのか/Wi-Fiの接続の話なのか」を切り分けましょう。

対処1:電波状況の良い場所へ移動する

携帯回線そのものがつかめていない場合、電波が弱いことが原因のことがあります。窓際など電波の入りやすい場所へ移動して様子をみてください。建物の奥まった場所や地下では電波が届きにくくなります。

対処2:本体を再起動する

一時的な不具合は、電源を入れ直すと解消することがあります。FS050Wには「電源OFF」と「完全電源OFF」があり、完全電源OFFは電源ボタンとロックボタンを3秒以上長押しするか、設定から実行できます。いったん電源を切り、しばらくしてから入れ直してみてください。

対処3:手動でAPNを設定する

自動APNでつながらない場合は、手動でのAPN設定が必要です。設定ツール(http://192.168.100.1)にログインし、プロファイル設定から、利用するSIMに合ったAPN情報を入力します。APN情報はご契約の通信会社が案内している値を使ってください。

対処4:ソフトウェアをアップデートする

通信が不安定なときは、本体ソフトウェアを最新にすると改善することがあります。手順は次のとおりです。

  1. 設定ツールにログインする
  2. 「ソフトウェアアップデート」→「オンラインアップデート」を開く
  3. 「アップデートの確認」→「アップデート」を実行する

ダウンロードは約200MB、所要時間は約10分が目安です。なお、本体ソフトのバージョンがV2.0.10以降であれば、本体ディスプレイのメニューからも直接アップデートできます。

対処5:それでも直らない時(初期化)

上記でも改善しない場合は、工場出荷状態への初期化(リセット)という手段もあります。手順は、背面の裏カバーを外し、左上の「RESET」と記載された穴の奥にあるボタンを5秒間長押しします。

ただし初期化すると設定がすべて消えます。レンタル機の場合は自己判断で初期化せず、まずレンタル会社のサポートへ連絡してください。購入機でも、初期化前に必要な設定情報を控えておきましょう。

eSIMの設定・回線切替

FS050Wは、nanoSIMに加えてeSIMにも対応するデュアルSIM機です(eSIMはSIMロックフリーのモバイルルーターでは国内初対応と富士ソフトが公表)。eSIMは最大8件まで登録(アクティベーション)できますが、同時に使えるのは1件のみです。

eSIMを登録する手順

  1. スマートフォンにアプリ「+F SmartApp」を用意する
  2. アプリのメニュー →「eSIM設定」で「eSIMを追加」をタップする
  3. 通信会社から提供されたQRコードを読み込む(別端末がない場合は、提供されたアクティベーションコードを手入力する)

初回は、設定ツールのログインパスワードの入力を求められることがあります。

eSIMの回線を切り替える

eSIM一覧画面で「有効」と表示されているものが、いま使われているeSIMです。切り替えたいeSIMをタップし、詳細画面から有効化します。

注意点として、消去したeSIMは再アクティベートできません。使わなくなったeSIMは、削除する前にいったん無効化しておくのがおすすめです。

なお、FS050WにはデュアルSIMの自動切替機能もあります。一方をメイン回線、もう一方をバックアップ回線として設定しておくと、圏外や障害を検知したときに自動的にもう一方のSIMへ切り替えられます(対応条件など詳細は公式の案内をご確認ください)。

バッテリー・連続通信時間・付属品

バッテリーと連続通信時間

FS050Wのバッテリーはリチウムイオンポリマー4,000mAh(3.8V)で、**着脱式(取り外し可能)**です。連続通信時間は5Gで約9時間、4Gで約11時間が目安です。

着脱式である点を生かして、バッテリーを外して電源ケーブルから給電すれば、据え置き型ルーターのように常時稼働させることもできます。自宅やオフィスで一日中つなぎっぱなしにしたい、という使い方にも向いています。

据え置き・カー(車載)モード

FS050Wはモバイル(持ち運び)・据え置き・カー(車載)などの通信モードに対応しています。据え置きで使う場合は、別売の充電/LANステーションやLANアダプターとの接続が想定されています。

有線LANで使いたい(有線LAN化)

「PCを有線でつなぎたい」「LANポートが欲しい」という場合は、次の方法があります。

  • +F 充電/LANステーション(型番CLS001)を使う:LANインターフェース1000BASE-T(RJ-45×1)を備え、充電はUSB Type-C経由です
  • USB-LAN変換アダプターを使う:この場合は設定ツールの「バッテリー給電設定」を「有効」にして利用します

据え置きで給電しながら使う場合は、推奨ACアダプター(9V/2A・PD対応)と同梱のUSB Type-Cケーブルを使用してください。

また、PCに直接つないでネット共有するUSBテザリングにも対応しており、Windows/Mac/Chrome OSで利用できます(USB接続は1台まで)。

なお、純正クレードルの名称は公式の業務用仕様では「+F 充電/LANステーション(CLS001)」と記載されていますが、販売店によっては別型番を案内している場合があります。購入前に公式のオプション一覧で対応品をご確認ください。

他社SIM・楽天モバイルでの利用について

FS050WはSIMフリー(マルチキャリア対応)で、docomo・au・SoftBank・楽天モバイルを含む主要4社の主要周波数をカバーします。

ただし注意したいのが他社SIMの「動作保証」です。たとえば楽天モバイルの主要バンド(4GのBand3、プラチナバンドのBand28、5Gの n77/n78 など)にFS050Wは対応しており、物理的に電波を掴むことは可能です(手動APNは rakuten.jp)。一方で、富士ソフト・楽天モバイルによる公式の動作確認・動作保証は確認できていません

このように、対応バンド上は利用できても各社の公式動作保証外となるケースがあります。「自分の契約しているSIMで確実に使いたい」という場合は、各社の対応端末情報を事前にご確認ください。確実さを優先するなら、回線とセットになったレンタルを使うのも一つの方法です。

FS050Wをレンタルで使うという選択肢

ここまで設定や対処法を見てきましたが、「設定が不安」「短い期間だけ使いたい」という方には、購入よりレンタルが手軽でおすすめです。

レンタルなら、SIMセット・設定済みの状態で届くことが多く、電源を入れるだけで使えます。回線とセットで借りられるため、前述の「他社SIMの動作保証」を気にする必要もありません。

こんな場面では、購入よりレンタルが向いています。

  • 入院・通院:入院期間だけ大容量の通信が欲しいとき(→入院中のWiFiレンタル完全ガイド
  • 引越し・転勤:固定回線の開通までのつなぎに
  • 出張・帰省:数日〜数週間だけ使いたいとき
  • 故障・買い替え前のお試し:今の端末が不調なとき、修理・買い替えの前にまず借りて試す

FS050Wは複数のレンタル会社が取り扱っています(当サイトDB調べ:NETAGE、WiFiレンタル屋さん、WiFiレンタルどっとこむ/NETAGE、パンダスタジオなど)。

料金の目安として、NETAGEのドコモ回線・無制限プランは次のとおりです(2026年6月時点・当サイトDB)。料金は変動するため、申し込み時に必ず公式でご確認ください。

項目料金(税込目安)
デイリープラン1日 1,320円
31日まで16,370円(32日以降は1日528円)
往復送料全国一律 1,100円
安心補償1日44円(31日まで440円、32日以降は1日14円)

受け取りは空港・宅配・レンタル会社窓口に対応しています。

なお、買い切り(購入)も可能で、価格.comに型番FS050WMB1として掲載されています。法人向けには、IIJが2024年3月からレンタル提供を開始しています。

ネットエイジ(NETAGE)で料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

短期・スポット利用で他社の料金も見比べたい方は、WiFiレンタル屋さんもFS050Wを取り扱っています。

WiFiレンタル屋さんで料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

ほかの機種とも比べたい方は、モバイルルーターの比較一覧FS030W・FS040W・FS050Wの比較もご覧ください。

まとめ

FS050Wは5G(SA)とWi-Fi 6に対応し、eSIMや着脱式バッテリー、据え置き・有線LAN化など機能の幅が広いモバイルルーターです。設定や「繋がらない」ときも、ポイントを押さえれば落ち着いて対処できます。

  • 設定ツールは **http://192.168.100.1**(初期パスワード admin、変更推奨)
  • 物理SIMは挿すだけで自動APN。繋がらない時は 電波の良い場所への移動 → 再起動 → 手動APN → アップデート の順で確認
  • 「5Gに繋がらない」は、まず Wi-Fiの5GHz帯と携帯回線の5Gの切り分け
  • バッテリーは着脱式で、据え置きルーターとしても使える
  • 他社SIMは動作保証外のことがある。確実さ・手軽さを求めるならレンタルも検討を

詳しいスペックはFS050Wの機種ページに、機種選びはFS030W・FS040W・FS050Wの比較にまとめています。あわせてご活用ください。