入院が決まると、「ベッドの上での長い時間をどう過ごそう」と考える方は多いものです。スマートフォンで動画を見たり、家族とビデオ通話をしたりしているうちに、契約しているデータ容量がすぐに足りなくなってしまう、という声もよく聞きます。

そこで活用したいのが、入院期間だけ借りられるWiFiレンタルです。この記事では、入院中のWiFiレンタルの選び方から、主要サービス3社の料金、病院ならではの注意点までを、通信にくわしくない方にもわかるようにまとめました。

この記事の要点(先に結論)

  • 入院WiFiは「容量」「料金(送料込み)」「病院で受け取れるか・使えるか」の3点で選ぶ
  • 短期(〜2週間弱)は1日あたりの料金、長期(2週間〜)は1ヶ月パックがお得になりやすい
  • 病院では建物の電波事情から、SoftBank回線などのモバイルWiFiが無難(WiMAX回線は届きにくいことがある)
  • 料金は各社公式・公開情報。変動するため申し込み時に必ず公式で最終確認を

この記事は入院WiFiの「総合ガイド(入口)」です。料金だけ・docomoだけ・ルールだけ詳しく知りたい方は、各テーマの記事も用意しています。

なぜ入院中にWiFiレンタルが選ばれるのか

入院中は思いのほか自由な時間が長く、動画視聴やネット利用が増えます。一方で、スマートフォンの契約は月2〜7GB程度のことが多く、入院中の使い方では容量が足りなくなりがちです。病院の無料Wi-Fiも当てにしすぎは禁物です。当サイトが全国218病院を調査したところ、病室のベッドまで無料Wi-Fiが届く病院はむしろ少数派でした(詳細は病院の患者用フリーWi-Fiの実態と調べ方参照)。

容量を超えると通信速度が制限され、解除のために追加料金(例:2GBで1,000円など)がかかることもあります。こうした「使いすぎ」と「追加料金」を避けるため、20GBや50GBといった大きめの容量を入院期間だけ借りる方が増えています(WiFiレンタル屋さん公式の解説より)。

WiFiレンタルには、おもに次のメリットがあります。

メリット内容
容量を気にせず使える20GB〜無制限から選べ、容量超過でも追加料金が発生しない会社が多い
短期だけ借りられる最短1泊2日(1日)からレンタル可能で、入院期間に合わせやすい
複数台つなげるスマホ・タブレット・PCなどを同時に接続できる(機種により10〜32台)
工事不要・すぐ使える電源を入れるだけで使え、退院後はポスト投函などで返却できる

なお、容量を超えた場合の扱いはサービスや機種によって異なります。WiFiレンタル屋さんの場合、規定容量を超えると速度は遅くなりますが追加料金は発生せず、月が変わると(月初に)制限が解除され容量カウントもリセットされます(公式確認)。

入院WiFiの選び方:3つのチェックポイント

機種やプランは数多くありますが、入院用に絞るなら見るべきポイントは大きく3つです。

ポイント1:データ容量を使い方から逆算する

まずは「入院中にどれくらい通信するか」をざっくり見積もります。WiFiレンタル屋さんが公開している20GBでできることの目安は次のとおりです(公式)。

使い方1時間あたりの目安20GBでの目安
YouTube(480Pで視聴)約0.45GB約40時間
Netflix(スタンダード高画質)約1.2GB約16.5時間
Amazon プライムビデオ(スタンダード高画質)約0.6GB約33時間
DAZN(スマホ視聴)約0.7GB約28時間
Zoom(ビデオ通話)約0.6GB約32時間
メール(300文字)0.005MB/通約400万通
Yahoo!トップ閲覧0.4MB/回約46,948回

この目安をもとにすると、容量の選び方は次のように整理できます。

  • 20GB:SNS・メール・ニュース中心、動画は1日少しだけ → 軽め
  • 50GB:毎日1〜2時間ほど動画を見る → 標準
  • 100GB:毎日しっかり動画を見る・複数端末で使う → 多め
  • 無制限:容量を一切気にしたくない・長期入院 → 安心重視

参考までに、大容量を選んだ場合の視聴時間の目安として、WiFiレンタル屋さんは100GBプラン(SoftBank 809SH)で高画質(1080p)でも約100時間/月、YouTube標準画質(480p)なら約200時間/月の視聴が可能としています。ただしNetflixやDAZNなどは1時間で2GB近く使うため、画質を上げる場合は大容量が必要です(公式)。

ポイント2:料金は「送料」まで含めて比べる

レンタル料金は「1日あたり」と「1ヶ月パック」の2本立てが基本です。短期なら1日料金、長期なら1ヶ月パックがお得になりやすい仕組みです。

注意したいのが、レンタル料金とは別にかかる送料・手数料です。NETAGEは往復一律1,100円(税込)、WiFiレンタル屋さんは往復送料1,100円(税込・返却用レターパック代込み)、WiFiレンタルどっとこむは受取手数料550円+返却手数料517〜800円と、金額も数え方も会社ごとに違います。1日料金だけを見て安く感じても、これらを足すと印象が変わることがあります。比較するときは「レンタル料金+送料・手数料」の総額で見るのが鉄則です。

料金を1円でも抑えたい方は、容量と日数の決め方のコツを 入院WiFiの料金を抑えるコツ でくわしく解説しています。

ポイント3:病院で「受け取れるか」「使えるか」を事前確認する

入院WiFiで最も見落としやすいのが、この3つ目です。料金や容量がどれだけ良くても、病院で受け取れない・使えないと意味がありません。

  • 受け取り:病院宛に配送できる会社は多いものの、病室までは届かず受付・総合窓口までが基本。患者宛の荷物を受け取らない病院もあります。
  • 使用可否:WiFiルーターは携帯電話と同じ電波を使うため、携帯電話が禁止の場所では使えません。

どちらも病院ごとに方針が違うため、申し込み前に入院先へ確認してください。確認のしかたや言い回しは 入院中のポケットWiFi利用ルール にまとめています。

入院中におすすめのレンタルWiFi機種

ここでは、各社が入院用におすすめしている機種を中心に、当サイトの機種データベースの実測スペックとあわせて紹介します。重さやバッテリー時間は、ベッドのそばで使う入院シーンでは意外と効いてくるポイントです。

機種回線重さ連続使用時間(目安)特徴
SoftBank 601HWSoftBank(4G LTE)約135g約8.5時間入院用の定番。容量20GB〜のプランで扱われやすい
SoftBank 809SHSoftBank(4G LTE)約150g約23時間バッテリーが長持ち。50GB・100GBの大容量向き
FS050W端末はdocomo/au/SoftBank/楽天に対応する5G機(WiFiレンタル屋さんの掲載プランはdocomo 5G)約198g約9時間(5G)/約11時間(4G)5G・大容量・無制限プラン向き
K4docomo/au/SoftBankのトリプル回線約133g約13時間複数回線から自動接続。電波の保険になる
E5785SoftBank(4G LTE)約127g約12時間軽量で扱いやすい

数値はいずれも当サイトの機種データベースに基づきます。より多くの機種を一覧で比べたい場合は 機種の比較一覧 もご覧ください。

病院でWiMAX回線(X11など)が非推奨な理由

X11 のようなWiMAX+5Gの機種は、月の容量制限がなく動画向きですが、入院用としては注意が必要です。WiMAXは電波の仕様上、建物の中まで届きづらく、病院のような大きく頑丈な建物では電波が入らないことが多いとされています(WiFiレンタル屋さん公式)。

窓際にベッドがあるなど好条件なら使える可能性はあります。WiFiレンタル屋さんでは、WiMAX機の電波が入らなかった場合にSoftBank 601HWへの交換に対応しています(公式)。迷ったら、まずはSoftBank回線などのモバイルWiFiを選んでおくと無難です。

日本国内専用SoftBankレンタルWiFiを見る →

※SoftBank回線の国内専用レンタル。病院の電波が不安なときの選択肢に。公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

ドコモ回線で探したい方は 入院WiFiでdocomo回線を使う を、機種ごとの違いをくわしく知りたい方は 入院WiFiの比較ポイント をご覧ください。

入院中におすすめのレンタルWiFiサービス3社を比較

入院でよく名前が挙がる3社を、料金や送料、入院対応の観点で比較します。料金は各社公式サイトで確認した値で、3社とも税込です。価格やプランは変動するため、申し込み時に必ず各社公式でご確認ください。

各社の料金とサービスの違い

項目WiFiレンタル屋さんNETAGE(ネットエイジ)WiFiレンタルどっとこむ
料金の例601HW(20GB・入院おすすめ)1日390円/1ヶ月パック5,850円(税込)FS045W(100GB/月)31日まで6,380円(税込)WiMAX 5G機(NC03・X11等)1日700円/30泊31日9,800円(税込)
大容量・無制限の例FS050W(データ使用量の制限なし)1日990円/1ヶ月パック14,850円(税込)FS040W(完全無制限)1日495円/31日6,930円(税込)K4(完全無制限)1日960円/30泊31日9,275円、E5785(1日3GB/月90GB超で最大128kbps)1日496円/30泊31日7,430円(税込)
送料・手数料往復送料1,100円(税込・返却用レターパック代込みで返却時の追加なし。ストア受取なら返却用送料550円のみで、店頭返却ならその550円も返金)往復(貸出/返却)送料は全国一律1,100円(税込)。初期費用・事務手数料0円、解約金なし事務手数料・端末代0円。受取(発送)手数料1台550円+返却手数料(ポスト517円/空港550円/コンビニ・PUDO 650円/集荷800円)
最短レンタル1泊2日から1日から1日から
延長Webから申請、端末そのまま継続終了日以降は手続き不要で1日単位の自動延長手続き不要で自動延長

料金の出どころについて:3社とも各社公式サイトで確認した値(税込)です。機種・回線構成・キャンペーンで料金は変わるため、申し込み時に公式での確認をおすすめします。

WiFiレンタル屋さん(運営:株式会社ジェイフィールド)

入院利用の解説ページが充実しており、入院向けのおすすめ機種と料金が明示されています(いずれも公式確認。公式の料金表示は税込)。

機種・容量1日料金(税込)1ヶ月パック(税込)
SoftBank 601HW(20GB/月)390円5,850円
SoftBank 809SH(50GB/月)490円7,350円
SoftBank 809SH(100GB/月)590円8,850円
docomo FS050W(無制限)990円14,850円

料金体系のポイントは次のとおりです。

  • 1日あたり390円〜、最短1泊2日からレンタル可能
  • 14泊以上は「お得なレンタルパック(1ヶ月パック)」が適用される
  • 月をまたいでもレンタル料金の月次精算はない
  • 規定の通信量を超えても追加料金は発生しない
  • 往復送料は1,100円(税込。返却用レターパック代込みで、返却時の追加料金はなし)

ストア(秋葉原の店頭)で受け取る場合は返却用の送料550円のみで、店頭で返却すればその550円も返金されます(置き型ホームルーターの往復送料は1,430円)。

申し込みは WiFiレンタル屋さんの公式サイト から確認できます。

WiFiレンタル屋さんで料金を見る →

※料金は税込表示で、往復送料1,100円(返却用レターパック代込み)が別途かかります。公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

NETAGE(ネットエイジ/運営:株式会社モバイル・プランニング)

縛りなし・追加費用なしのシンプルな料金体系が特徴です(税込・公式確認)。

機種・容量料金
FS040W(完全無制限)1日495円/31日まで6,930円(32日以降は1日223円)
FS045W(100GB/月)31日まで6,380円
FS030W・305ZTの5〜7GBプラン31日1,980円
  • 初期費用・事務手数料0円、解約金なし、データ通信費はレンタル料金込み
  • 最短1日からレンタルでき、縛りなし
  • 平日17時(土曜14時)までの申し込みで即日発送・最短翌日お届け
  • 受け取りは宅配便(ヤマト運輸)または店頭(東京・築地)。公式に「ご自宅、ホテル、会社、病院」を配送先に指定できるとされています(空港カウンター等への配送は不可)
  • 1台なら同封の返却用封筒(ゆうパケット)を全国の郵便ポストに投函するだけで返却可能(投函日が終了日)

申し込みは NETAGEの公式サイト から確認できます。サービス全体のメリット・注意点は NETAGEの評判・料金レビュー で詳しく解説しています。

ネットエイジ(NETAGE)で料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

WiFiレンタルどっとこむ

国内WiFiレンタルの大手事業者です。

  • WiMAX 5G機(NC03・X11・L11〜L13・DOCK01)は一律で1日700円、30泊31日9,800円(税込)。事務手数料・端末代は0円
  • 土日祝も16時までの注文で当日出荷、本州・四国・九州は最短翌日に受け取り可能。最短1日から
  • 受け取りは宅配・空港カウンター・コンビニ受取から選べます(受取手数料は共通550円/台)。病院宛てに配送できるかは公式でご確認ください
  • 返却はポスト投函・空港カウンター・宅配便から選べ、延長は手続き不要で自動延長。返却手数料はポスト517円/空港550円/コンビニ・PUDO 650円/集荷800円(いずれも税込・1台)

機種別の料金(税込・公式確認)として、4回線対応のK4(完全無制限)は1日960円・30泊31日9,275円、K4の1日1GBプランは1日440円・30泊31日6,165円、SoftBank回線のE5785(1日3GB/月90GB超で最大128kbps)は1日496円・30泊31日7,430円などがあります。ただし機種・回線構成・キャンペーンで価格が変わるため、確定額は申し込み時に公式でご確認ください。

申し込みは WiFiレンタルどっとこむの公式サイト から確認できます。

WiFiレンタルどっとこむで料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

WiFiレンタルどっとこむをクリックした場合の申込手順(3ステップ)
  1. トップの「WiFiレンタル金額の確認」でご利用開始日・終了日を入力
  2. 受取方法(宅配・コンビニ・空港カウンターなど)と返却方法を選択
  3. 「WiFi機器」から機種(例:U3 完全無制限)を選ぶと料金が表示されるので「スピードお申し込み」に進む

病院で使うときの注意点

入院用ならではの注意点を、利用前・利用中に分けて整理します。いずれも病院ごとに方針が異なるため、最終的には入院先への確認が前提です。

そもそも入院先に患者用Wi-Fiがあるかは、当サイトの独自調査病院の患者用Wi-Fi一覧(全国218病院)で都道府県別に確認できます。

受け取り:病室までは届かないことが多い

配送先に病院を指定すれば、病院へのお届け自体は多くの会社で可能です。ただし、病室までの配達は難しく、受付や総合窓口までの配達が基本です。患者の荷物を一切受け付けない病院もあります。

そのため、利用前に病院へ事前確認をしてください。受け取りが難しい場合は、ご家族が自宅で代理受取する方法が現実的です(WiFiレンタル屋さん公式の案内)。

使用可否:携帯が使える場所かどうか

WiFiルーターは携帯電話と同じ電波を使います。そのため、携帯電話の利用が禁止されている病院・病室では使えません。禁止対象が「通話」だけで、病室での通信はOKという病院もあります。こちらも利用前に確認しておきましょう。

電波:なるべく窓際に置く

病院の建物は頑丈で電波が届きにくいことがあります。WiFiの電波は半径約10m届くとされるため、ルーターを窓際に置けば、接続する端末(スマホなど)は窓際でなくても使えます(WiFiレンタル屋さん公式)。

エリア内でも電波が届かなかった場合、WiFiレンタル屋さんでは到着日に連絡すればレンタル期間を1日分のみに短縮できる対応もあります(公式)。

延長:期限前の手続きで延滞料金を避ける

入院が長引いた場合も、Webからの延長申請で利用中の端末をそのまま使い続けられる会社が多くあります。WiFiレンタル屋さんの延滞料金は公式ページに金額表示がないため申込時にご確認ください。なお、レンタル期限より前に延長注文をしていれば延滞料金はかかりません(公式)。NETAGEのように、終了日以降は手続き不要で1日単位の自動延長になる会社もあります。

返却:退院後にポスト投函で完了

返却は手軽です。WiFiレンタル屋さんの場合、2台までは返送用レターパックに入れて郵便ポストに投函するだけで、全国どこのポストからでも返却できます(郵便局窓口・ローソン店内ポストも可)。レンタル終了日翌日の午前8時までに投函すれば期限内返却となります(青いレターパックは厚さ3cmまで)。NETAGEも1台なら同封の封筒をポスト投函するだけで返却できます。

利用中のルールやマナーをまとめて確認したい方は 入院中のポケットWiFi利用ルール をあわせてご覧ください。

まとめ:入院WiFiは「容量・総額・病院対応」で選ぶ

入院中のWiFiレンタルは、次の3点を押さえれば失敗しにくくなります。

  1. 容量は使い方から逆算(軽め20GB/標準50GB/多め100GB/安心は無制限)
  2. 料金はレンタル料金+送料・手数料の総額で比較。短期は1日料金、長期は1ヶ月パック
  3. 病院対応は受け取り・使用可否を申し込み前に必ず確認。電波が不安ならSoftBank回線などのモバイルWiFiが無難

料金・プランは変動の可能性があるため、最終的な金額や在庫は各社公式サイトでご確認ください。

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