入院が決まると、「ベッドの上での長い時間をどう過ごそう」と考える方は多いものです。スマートフォンで動画を見たり、家族とビデオ通話をしたりしているうちに、契約しているデータ容量がすぐに足りなくなってしまう、という声もよく聞きます。

そこで活用したいのが、入院期間だけ借りられるWiFiレンタルです。この記事では、入院中のWiFiレンタルの選び方から、主要サービス3社の料金、病院ならではの注意点までを、通信にくわしくない方にもわかるようにまとめました。

この記事の要点(先に結論)

  • 入院WiFiは「容量」「料金(送料込み)」「病院で受け取れるか・使えるか」の3点で選ぶ
  • 短期(〜2週間弱)は1日あたりの料金、長期(2週間〜)は1ヶ月パックがお得になりやすい
  • 病院では建物の電波事情から、SoftBank回線などのモバイルWiFiが無難(WiMAX回線は届きにくいことがある)
  • 料金はすべて2026年6月時点の各社公式・公開情報。変動するため申し込み時に必ず公式で最終確認を

この記事は入院WiFiの「総合ガイド(入口)」です。料金だけ・docomoだけ・ルールだけ詳しく知りたい方は、各テーマの記事も用意しています。

なぜ入院中にWiFiレンタルが選ばれるのか

入院中は思いのほか自由な時間が長く、動画視聴やネット利用が増えます。一方で、スマートフォンの契約は月2〜7GB程度のことが多く、入院中の使い方では容量が足りなくなりがちです。

容量を超えると通信速度が制限され、解除のために追加料金(例:2GBで1,000円など)がかかることもあります。こうした「使いすぎ」と「追加料金」を避けるため、20GBや50GBといった大きめの容量を入院期間だけ借りる方が増えています(WiFiレンタル屋さん公式の解説より)。

WiFiレンタルには、おもに次のメリットがあります。

メリット内容
容量を気にせず使える20GB〜無制限から選べ、容量超過でも追加料金が発生しない会社が多い
短期だけ借りられる最短1泊2日(1日)からレンタル可能で、入院期間に合わせやすい
複数台つなげるスマホ・タブレット・PCなどを同時に接続できる(機種により10〜32台)
工事不要・すぐ使える電源を入れるだけで使え、退院後はポスト投函などで返却できる

なお、容量を超えた場合の扱いはサービスや機種によって異なります。WiFiレンタル屋さんの場合、規定容量を超えると速度は遅くなりますが追加料金は発生せず、月が変わると(月初に)制限が解除され容量カウントもリセットされます(2026年6月時点・公式確認)。

入院WiFiの選び方:3つのチェックポイント

機種やプランは数多くありますが、入院用に絞るなら見るべきポイントは大きく3つです。

ポイント1:データ容量を使い方から逆算する

まずは「入院中にどれくらい通信するか」をざっくり見積もります。WiFiレンタル屋さんが公開している20GBでできることの目安は次のとおりです(2026年6月時点・公式)。

使い方1時間あたりの目安20GBでの目安
YouTube(480Pで視聴)約0.45GB約40時間
Netflix(スタンダード高画質)約1.2GB約16.5時間
Amazon プライムビデオ(スタンダード高画質)約0.6GB約33時間
DAZN(スマホ視聴)約0.7GB約28時間
Zoom(ビデオ通話)約0.6GB約32時間
メール(300文字)0.005MB/通約400万通
Yahoo!トップ閲覧0.4MB/回約46,948回

この目安をもとにすると、容量の選び方は次のように整理できます。

  • 20GB:SNS・メール・ニュース中心、動画は1日少しだけ → 軽め
  • 50GB:毎日1〜2時間ほど動画を見る → 標準
  • 100GB:毎日しっかり動画を見る・複数端末で使う → 多め
  • 無制限:容量を一切気にしたくない・長期入院 → 安心重視

参考までに、大容量を選んだ場合の視聴時間の目安として、WiFiレンタル屋さんは**100GBプラン(SoftBank 809SH)**で高画質(1080p)でも約100時間/月、YouTube標準画質(480p)なら約200時間/月の視聴が可能としています。ただしNetflixやDAZNなどは1時間で2GB近く使うため、画質を上げる場合は大容量が必要です(2026年6月時点・公式)。

ポイント2:料金は「送料」まで含めて比べる

レンタル料金は「1日あたり」と「1ヶ月パック」の2本立てが基本です。短期なら1日料金、長期なら1ヶ月パックがお得になりやすい仕組みです。

注意したいのが、レンタル料金とは別にかかる往復送料です。1日料金だけを見て安く感じても、送料を足すと印象が変わることがあります。比較するときは「レンタル料金+往復送料」の総額で見るのが鉄則です。

料金を1円でも抑えたい方は、容量と日数の決め方のコツを 入院WiFiの料金を抑えるコツ でくわしく解説しています。

ポイント3:病院で「受け取れるか」「使えるか」を事前確認する

入院WiFiで最も見落としやすいのが、この3つ目です。料金や容量がどれだけ良くても、病院で受け取れない・使えないと意味がありません。

  • 受け取り:病院宛に配送できる会社は多いものの、病室までは届かず受付・総合窓口までが基本。患者宛の荷物を受け取らない病院もあります。
  • 使用可否:WiFiルーターは携帯電話と同じ電波を使うため、携帯電話が禁止の場所では使えません。

どちらも病院ごとに方針が違うため、申し込み前に入院先へ確認してください。確認のしかたや言い回しは 入院中のポケットWiFi利用ルール にまとめています。

入院でよく使われる主要機種

ここでは、各社が入院用におすすめしている機種を中心に、当サイトの機種データベースの実測スペックとあわせて紹介します。重さやバッテリー時間は、ベッドのそばで使う入院シーンでは意外と効いてくるポイントです。

機種回線重さ連続使用時間(目安)特徴
SoftBank 601HWSoftBank(4G LTE)約135g約8.5時間入院用の定番。容量20GB〜のプランで扱われやすい
SoftBank 809SHSoftBank(4G LTE)約150g約23時間バッテリーが長持ち。50GB・100GBの大容量向き
FS050Wdocomo/au/SoftBank/楽天対応の5G機約198g約9時間(5G)/約11時間(4G)5G・大容量・無制限プラン向き
K4docomo/au/SoftBankのトリプル回線約133g約13時間複数回線から自動接続。電波の保険になる
E5785SoftBank(4G LTE)約127g約12時間軽量で扱いやすい

数値はいずれも当サイトの機種データベース(2026年6月時点)に基づきます。より多くの機種を一覧で比べたい場合は 機種の比較一覧 もご覧ください。

病院でWiMAX回線(X11など)が非推奨な理由

X11 のようなWiMAX+5Gの機種は、月の容量制限がなく動画向きですが、入院用としては注意が必要です。WiMAXは電波の仕様上、建物の中まで届きづらく、病院のような大きく頑丈な建物では電波が入らないことが多いとされています(WiFiレンタル屋さん公式)。

窓際にベッドがあるなど好条件なら使える可能性はあります。WiFiレンタル屋さんでは、WiMAX機の電波が入らなかった場合にSoftBank 601HWへの交換に対応しています(2026年6月時点・公式)。迷ったら、まずはSoftBank回線などのモバイルWiFiを選んでおくと無難です。

ドコモ回線で探したい方は 入院WiFiでdocomo回線を使う を、機種ごとの違いをくわしく知りたい方は 入院WiFiの比較ポイント をご覧ください。

主要レンタルサービス3社の比較(2026年6月時点)

入院でよく名前が挙がる3社を、料金や送料、入院対応の観点で比較します。料金はすべて2026年6月時点の各社公式・公開情報に基づく税込です。価格やプランは変動するため、申し込み時に必ず各社公式でご確認ください。

各社の料金とサービスの違い

項目WiFiレンタル屋さんNETAGE(ネットエイジ)WiFiレンタルどっとこむ
料金の例(税込)601HW(20GB・入院おすすめ)1日390円/1ヶ月パック5,850円FS045W(100GB/月)31日まで6,380円1日700円/30泊31日 9,800円(一般的な目安)
大容量・無制限の例(税込)FS050W(無制限)1日990円/1ヶ月14,850円FS040W(完全無制限)1日495円/31日6,930円E5785(無制限)月額上限5,200円ほか(機種で変動)
送料・手数料往復送料1,100円(返却用レターパック代込み)初期費用・事務手数料0円、解約金なし(送料は公式で要確認)事務手数料・端末代0円。ポスト返却手数料1台517円ほか(受取・返却方法で変動)
最短レンタル1泊2日から1日から1日から
延長Webから申請、端末そのまま継続終了日以降は手続き不要で1日単位の自動延長手続き不要で自動延長

料金の出どころについて:WiFiレンタル屋さんとNETAGEのレンタル料金は各社公式サイトで直接確認した値です(NETAGEの送料は公式での確認をおすすめします)。WiFiレンタルどっとこむは公式サイトが直接確認できなかったため、公開されている二次情報に基づく目安です。どっとこむの機種別の正確な料金は、回線構成やキャンペーンで変わるため、申し込み時に公式での確認が必須です。

WiFiレンタル屋さん(運営:株式会社モバイル・プランニング)

入院利用の解説ページが充実しており、入院向けのおすすめ機種と料金が明示されています(いずれも税込・2026年6月時点・公式確認)。

機種・容量1日料金1ヶ月パック
SoftBank 601HW(20GB/月)390円5,850円
SoftBank 809SH(50GB/月)490円7,350円
SoftBank 809SH(100GB/月)590円8,850円
docomo FS050W(無制限)990円14,850円

料金体系のポイントは次のとおりです。

  • 1日あたり390円〜、最短1泊2日からレンタル可能
  • 14泊以上は「お得なレンタルパック(1ヶ月パック)」が適用される
  • 月をまたいでもレンタル料金の月次精算はない
  • 規定の通信量を超えても追加料金は発生しない
  • 往復送料は1,100円(返却用レターパック代込みで、返却時の追加料金なし)

秋葉原の店頭で受け取って店頭で返却する場合は送料がかかりません(店頭と宅配を組み合わせる場合の費用は公式でご確認ください。置き型ホームルーターの往復送料は1,430円)。

申し込みは WiFiレンタル屋さんの公式サイト から確認できます。

WiFiレンタル屋さんで料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

NETAGE(ネットエイジ/運営:株式会社モバイル・プランニング)

縛りなし・追加費用なしのシンプルな料金体系が特徴です(税込・2026年6月時点・公式確認)。

機種・容量料金
FS040W(完全無制限)1日495円/31日まで6,930円(32日以降は1日223円)
FS045W(100GB/月)31日まで6,380円
FS030W・305ZTの5〜7GBプラン31日1,980円
  • 初期費用・事務手数料0円、解約金なし、データ通信費はレンタル料金込み
  • 最短1日からレンタルでき、縛りなし
  • 平日17時(土曜14時)までの申し込みで即日発送・最短翌日お届け
  • 受け取りは宅配便(ヤマト運輸)で自宅・宿泊先などに配達、または店頭(東京・築地)。入院ページでは病院での受け取りも案内
  • 1台なら同封の返却用封筒(ゆうパケット)を全国の郵便ポストに投函するだけで返却可能(投函日が終了日)

申し込みは NETAGEの公式サイト から確認できます。

ネットエイジ(NETAGE)で料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

WiFiレンタルどっとこむ

国内WiFiレンタルで7年連続No.1とされる大手です(2026年6月時点・公開情報に基づく)。

  • 一般的な料金目安は1日700円、30泊31日で9,800円(税込)。事務手数料・端末代は0円
  • 土日祝も16時までの注文で当日出荷、本州・四国・九州は最短翌日に受け取り可能。最短1日から
  • 空港カウンター・コンビニ(一部店舗)・自宅/職場・宅配ボックス・新宿の店舗のほか、病院やホテル宛にも配送可能(事前確認推奨)
  • 返却はポスト投函・空港カウンター・宅配便から選べ、延長は手続き不要で自動延長。ポスト返却手数料は1台517円(税込)など

機種別の参考価格(税込・公開情報に基づく目安)として、トリプル回線のK4は1日あたり約715円・月額上限6,600円、SoftBank無制限のE5785は1日あたり約415円・月額上限5,200円などがあります。ただし機種・回線構成・キャンペーンで価格が変わるため、確定額は申し込み時に公式でご確認ください。

申し込みは WiFiレンタルどっとこむの公式サイト から確認できます。

WiFiレンタルどっとこむで料金を見る →

※公式サイトへ移動します。料金は変動するため最新情報をご確認ください。

病院で使うときの注意点

入院用ならではの注意点を、利用前・利用中に分けて整理します。いずれも病院ごとに方針が異なるため、最終的には入院先への確認が前提です。

受け取り:病室までは届かないことが多い

配送先に病院を指定すれば、病院へのお届け自体は多くの会社で可能です。ただし、病室までの配達は難しく、受付や総合窓口までの配達が基本です。患者の荷物を一切受け付けない病院もあります。

そのため、利用前に病院へ事前確認をしてください。受け取りが難しい場合は、ご家族が自宅で代理受取する方法が現実的です(WiFiレンタル屋さん公式の案内)。

使用可否:携帯が使える場所かどうか

WiFiルーターは携帯電話と同じ電波を使います。そのため、携帯電話の利用が禁止されている病院・病室では使えません。禁止対象が「通話」だけで、病室での通信はOKという病院もあります。こちらも利用前に確認しておきましょう。

電波:なるべく窓際に置く

病院の建物は頑丈で電波が届きにくいことがあります。WiFiの電波は半径約10m届くとされるため、ルーターを窓際に置けば、接続する端末(スマホなど)は窓際でなくても使えます(WiFiレンタル屋さん公式)。

エリア内でも電波が届かなかった場合、WiFiレンタル屋さんでは到着日に連絡すればレンタル期間を1日分のみに短縮できる対応もあります(2026年6月時点・公式)。

延長:期限前の手続きで延滞料金を避ける

入院が長引いた場合も、Webからの延長申請で利用中の端末をそのまま使い続けられる会社が多くあります。WiFiレンタル屋さんの延滞料金は1日あたり880円ですが、レンタル期限より前に延長注文をしていれば延滞料金はかかりません(2026年6月時点・公式)。NETAGEのように、終了日以降は手続き不要で1日単位の自動延長になる会社もあります。

返却:退院後にポスト投函で完了

返却は手軽です。WiFiレンタル屋さんの場合、2台までは返送用レターパックに入れて郵便ポストに投函するだけで、全国どこのポストからでも返却できます(郵便局窓口・ローソン店内ポストも可)。レンタル終了日翌日の午前8時までに投函すれば期限内返却となります(青いレターパックは厚さ3cmまで)。NETAGEも1台なら同封の封筒をポスト投函するだけで返却できます。

利用中のルールやマナーをまとめて確認したい方は 入院中のポケットWiFi利用ルール をあわせてご覧ください。

まとめ:入院WiFiは「容量・総額・病院対応」で選ぶ

入院中のWiFiレンタルは、次の3点を押さえれば失敗しにくくなります。

  1. 容量は使い方から逆算(軽め20GB/標準50GB/多め100GB/安心は無制限)
  2. 料金はレンタル料金+往復送料の総額で比較。短期は1日料金、長期は1ヶ月パック
  3. 病院対応は受け取り・使用可否を申し込み前に必ず確認。電波が不安ならSoftBank回線などのモバイルWiFiが無難

料金・プランは2026年6月時点のものです。変動の可能性があるため、最終的な金額や在庫は各社公式サイトでご確認ください。

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